2026年に完成なるか?! サグラダファミリア徹底ガイド!

バルセロナきっての観光名所と言えば、もちろんサグラダファミリア。なんと近所に住んでいたのです。ギラギラ太陽が照り付ける暑い日も、オレンジ色に輝いていた夕方も、雨の日も、お祭りで賑わう日も、デモの日もストの日も、サグラダファミリアはいつもデーンっとそこにありました。(10数年のうちにだんだん横に大きくなってきましたが)私にとって特別な存在のモニュメントです。そんなサグラダファミリアへの行き方から見所までお伝えします。

街の中心部からサグラダファミリアへの行き方

タイトルで「街の中心部から」と書きましたが、バルセロナの街は、101.9k㎡。大阪市と同じくらいかと思ったら、大阪市は223k㎡。というわけで、大阪市より断然小さく、割と歩ける街です。(各自の体調や習慣によります)

もし、お泊りのホテルの地区がエシャンプラ・ドレタ地区(L’Eixample Dreta)なら必ず歩けます。(因みにエシャンプラ・ドレタ地区は、バルセロナの公用語のカタルーニャ語で、スペイン語では、エンサンチェ・デレチャと言います)エシャンプラ・ドレタ地区は、ティビダボの山側を見て、パセジ・デ・グラシア通りから右側、グランビア通りから上の地区です。この地区内なら、最も遠いところからでも20分くらいです。

旧市街や、バルセロナ市街に宿泊されている場合は、地下鉄が便利です。それもそのはず地下鉄サグラダファミリア駅(Sagrada Familia)は、紫の2番線と青の5番線が通っています。地下鉄の出入り口はいくつかありますが、どこから出てもサグラダファミリアを囲んでいます。さらに、7分くらい歩いたところに黄色4番線のヴェルダゲール駅(Verdaguer)もあります。

サグラダファミリア周辺は、女性が1人で歩いても治安は悪くない地区なので、ご安心を。(観光客を狙ったスリにはお気をつけください)

たくさんあるチケット、どれを買うべき?

サグラダファミリアのチケットは、事前に購入しておくのが無難です。特に夏はチケット購入に長蛇の列ができることも。入場にも時間がかかるので、ダブル行列では入場前に疲れてしまいます。

では、早速サグラダファミリアのチケットをサイトから購入してみましょう。

https://sagradafamilia.org

この公式サイト。ORGANAZE YOUR VISITという項目をクリックすると、チケット一覧が出てきます。まずは個人かグループかを選択。このサイトを訪れてくださる方は、大抵個人でしょう。

6種類ほどあります。ポイントはサグラダファミリアの塔に上りたいか上りたくないか。高所恐怖症の方や階段が苦手な方以外は、せっかくなので上ってみられたらいかがでしょうか。尚、上りはエレベーターですが、下りは階段です。そして、風が強い日などは割とすぐに閉鎖され、塔の料金は返金されます。

塔にも上りたいなら、選ぶチケットは、

SAGRADA FAMILIA WITH TOWER

です。2020年現在で33ユーロと結構します。オーディオガイドまでセットでついてくるあたりに商売気を感じますが、日本語もあるので役立ちます。オーディオガイドはエクスプレス25分と、スタンダード45分から選べます。(11歳以上のみ利用可能)

塔は、チケット購入の際に、生誕の門側と、受難の門側の2つから選べます。受難の門は新しいほう、生誕の門は、ガウディが生きている間に完成しています。

もし塔は上らないというのなら、

SAGRADA FAMILIA BASIC TICKET

これは、2020年現在20ユーロ。

サグラダファミリアの入場料は毎年上がります。が、昔は中に入っても工事現場風であまり見所がありませんでした。今はステンドガラスが輝いて細部の素晴らしさが堪能できます。

サグラダファミリアの入場方法

サグラダファミリアの入り口は、チケット売り場の反対側(生誕の門、古いほう)です。季節によってはそこも長い列になっています。テロ対策のため、入り口で空港のように荷物チェックがされます。結構厳しいのです。

一応神聖な場所なので、ビーチに行くような、短パン、タンクトップは良しとされません。(入場制限されることはないようですが)

荷物検査は空港と同じようなものです。かごに手荷物を入れ、一人ずつX線のチェックがあります。貴金属やジャケットは外さなければならないので、面倒です。

リュックなど手荷物が多い場合は、ロッカーに預けなければなりません。(塔の階段がとても狭いので、預けておいたほうが後々楽です)

そもそもサグラダファミリアって何?

観光名所ではありますが、サグラダファミリアは教会です。だから一応服装にも制限があるんですね。毎週ミサも行われているんですよ。ローマ法王が来られて大盛り上がりだったこともありました。

サグラダファミリアについて詳しい説明は、いろんなサイトでされているので、ここでは割愛します。

大事なことは、アントニ・ガウディの生前最後の未完成の作品だということです。2026年、アントニ・ガウディの死後100年の年に完成させたいという意向のようですが、間に合うのかどうか楽しみですね。

サグラダファミリアの見どころ

サグラダファミリアの一番の見どころは、生誕の門。古い方の門です。門の両側の柱の下に亀の彫刻があるのですが、1つはリクガメ、もう1つはウミガメ。海があり、山(丘)があるバルセロナらしさが細部にちょっと。

真ん中の緑の門は、日本人彫刻家の外尾さんの作品です。門の「15体の天使の像」も外尾さんの作品なのでお見逃しなく。この生誕の門の彫刻はどれも素晴らしいです。イエス・キリストの生誕がテーマとあり、喜びに満ちています。

お仕事で外尾さんの取材の同行をさせていただいたことがありました。とても静かに淡々とお話されましたが、言葉1つ1つに重みがある、有名人ではなくて偉大な芸術家という雰囲気でした。「石に取りつかれて」彫り始めたというお話が神がかっていて印象的でした。

一方受難の門ですが、これが生誕の門とうってかわってシンプルで現代的なラインの彫刻が施されているのが見ものです。「昇天するキリスト」が目立ちます。

地下は博物館になっています。見逃せないのは、逆さ吊りの構造模型。ガウディは、鉛を入れた小袋を紐で吊るして建物のバランスや構造を考えました。

ステンドガラスが輝く聖堂内部では、シュロの葉をイメージした天井に注目。緑はないのですが、まるで森の中にいるような気持ちになるので不思議。

地下の礼拝堂では、ガウディが眠っています。

サグラダファミリアは、入場料も高めですしたっぷり2時間はとりたい場所です。

厳選6つ!バルセロナで訪れたい美術館

今もなお、多くのアーティストを生み出しているバルセロナ。芸術に特に興味がない人でも名前くらいは聞いたことがある画家たちの美術館もあります。また、バルセロナらしい現代アートや、バルセロナにゆかりのあるいろんなアーティストの作品が集まった美術館もあります。せっかくバルセロナを訪れるなら、目の保養に美術館も訪れてみてはどうでしょうか?

バルセロナで私が一番好きな美術館は、カタルーニャ美術館(Museu nacional d‘Art de Catalunya)。

スペイン広場の上に聳える古い宮殿のような建物です。ローマ時代のタペストリーなど遺跡のようなものから、ガウディがデザインした家具やダリが描いた絵もあったり、たっぷり時間をかけなければ全ては見られません。モンジュイックの丘の入り口にあることもあり、散歩がてらよく行きました。

では、カタルーニャ美術館も含め、バルセロナで見逃せない美術館を6つ厳選してみました。

1.ピカソ美術館【Museu Picasso】

何度行っても鑑賞している人が多くて、あまりゆったり見られなかった印象があります。それくらい人気のスポットということでしょう。

旧市街にあるボルン地区という小道ばかりで迷路のような場所に、どっしりたたずむ大きな建物。13世紀から14世紀にできた宮殿が後に何度か改築された建築物です。

ボルン地区自体異国情緒たっぷりの名所なのですが、ピカソ美術館はそこにぴたっとはまる、地味ながらヨーロッパらしい雰囲気の外観の美術館。

入り口辺りからは分かりにくいのですが、内部は結構広いです。

ピカソは、生まれはスペイン南部のマラガですが、その後バルセロナで過ごし、パリへ移住。この美術館では、少年だったピカソが賞を獲得した「科学と慈愛」や「泣く女」など有名な作品も見られるうえに、鉛筆描きのスケッチや、陶器などもあり、ピカソの幅広い才能がうかがえる美術館です。

2.ミロ美術館【Fundacio Joan Miro】

ミロ美術館は、モンジュイックの丘の中腹にあります。地中海沿いの家のような真っ白でシンプルなラインの建築物が特徴。

ミロと言えば円や三角などの形や色の組み合わせといった、抽象的な絵画で知られますが、この美術館では「ミロって本当に絵が上手だったんだ(失礼ですが)」と分かる、初期の作品もたくさんあります。

余談ですが、バルセロナの幼稚園に通っていた息子は、年少のときの社会見学の1つが、このミロ美術館でした。小学部も合わせて学校をあげてその年はミロがテーマで、各学年に合わせて授業でミロを紹介、ミロの絵の本を見たりして予習をしてから、見学に行き、戻ってから授業でミロの絵を見て絵を描いていました。3,4歳でそんなことするって、かなり芸術的レベルが高いと思います。因みに年中では、ピカソ美術館に行き、年長はフリーダ・カーロがテーマでした。

話がそれましたが、広いサロンの壁1面を使った巨大な作品もあれば、ちょっと似たような作品が続く部分もあります。見逃せないのは、屋上です。ミロらしさ全開のかわいいモニュメントが展示されています。

3.カタルーニャ美術館 【Museu Nacional d’Art de Catalunya】

この記事の最初でちらっと述べましたが、私がバルセロナで一番好きな美術館です。スペイン広場を上から見下ろすように建てられた、宮殿ような建物の美術館。

中に入るとまるで宮殿!1929年の国際万博のために建築された、比較的新しいものだそうですが、もっと歴史を感じます。

「卵型のホール」という大きなホールは圧巻です。豪華なコンサート会場のようなホールなのですが、子供(大人でも)が走ってもいい…。歩き疲れたらぼーっと座って休める素敵な場所なのです。

さらに、屋上にはバルセロナを見渡せる展望台もあります。

ローマ時代の壁の一部とか、遺跡のような芸術作品もあれば、いろんなマリア像など宗教的な彫刻もあったり、多くの絵画のなかにピカソやダリの絵画もひそかにあったり、ガウディデザインについてのコーナーもあったり。見所が詰まっています。

カタルーニャ美術館の出入り口にはスペイン広場に下る階段があります。そこから見下ろす景色はバルセロナ名物の1つ。

4.バルセロナダリ美術館【Museo de Dali de Barcelona】

ダリ美術館と言えば、バルセロナの郊外のフィゲラスという村にある美術館がオフィシャルです。

が、実は密かにバルセロナにも小さなダリ美術館があるのです。

旧市街の「プエルタ・デ・アンヘル通り」付近の、「Real circulo artistico(レアル・シルクロ・アルティスティコ)」という建物内にあります。

なんと、個人のコレクションの展示なのですが、20、30個の展示物というわけではないです。これだけよく集められたな…と関心します。

絵画だけでなく、ポスター、造形物、ブロンズの造形物など小さなスペースにびっしりと展示されています。ダリ好きな方にはおすすめ。場所も中心部なので、行きやすいです。

ダリファンの方は特に必見!隠れた名所です。

5.バルセロナ近代美術館 【Museu d‘ aArt contempolani de Barcelona】

「マクバ」と呼ばれ、親しまれている美術館。アメリカの有名建築家リチャード・マイヤーがデザインした、お洒落でモダンな建築物です。

この美術館の前の広場は、スケボー少年たちの練習場になっていましたが、今もでしょうか。

館内には常設の展示と期間限定の展示物があります。期間限定のほうは、時々ものすごくユニークなものを見せてくれました。昔の日用品のコレクションとか。現代美術館だけに、展示の仕方もオリジナルで、アートです。ミュージアムショップもお洒落。

6.アントニ・タピエス美術館 【Fundacio Antoni Tapies】

「パセジ・デ・グラシア通り」を歩くと、「アラゴン通り」という大きな通りに交差します。その通りにある、てっぺんに針金細工のようなものが付いた不思議な建物が、アントニ・タピエス美術館。

日本ではあまり知られていないのかもしれませんが、バルセロナ出身の近代画家、造形作家。バルセロナの人だけに地元の人にとても愛されています。2012年に亡くなったときは、みんなとても悲しんでいました。

正直に言うと、作品は好みが分かれると思います。

でもこの建築物の内部は一見の価値があります。上階にある古い図書館と回廊の風景が、まるで映画に出てきそうな素晴らしさ。さらりと気軽に鑑賞できる美術館ですが、バルセロナっぽいセンスが詰まっています。

バルセロナ ガウディ以外の押さえておきたいモニュメント

バルセロナの観光名所と言えば、アントニ・ガウディの建築物が有名です。バルセロナ市内には、内部も見学できるガウディの建築物が6つもあります。

ところが、見ておきたいモニュメントはガウディ建築だけではないのです。19世紀末から20世紀初頭にブルジョア階級の間で流行した、モデルニスモ建築の建築物を設計したのはガウディだけではなかったからです。

街の中に、自然に溶け込んでいるゴージャスなモニュメントの数々がバルセロナらしさを醸し出しています。ガウディだけではなく、他のモデルニスモ建築もお見逃しなく。

カタルーニャ音楽堂【Palau de la música catalana】

「カタルーニャ音楽堂」は、リュイス・ドメネク・イ・モンタネ―ルが設計したミュージックホール。世界遺産に登録されています。道が狭い旧市街にあり、外観は派手派手です。いろんな彫刻が壁にひっついていたり、赤っぽいレンガの色も独特です。

外観もインパクトがありますが、やはりこの建築物の良さは内部にあると思います。ホールの天井や窓のクリスタルの装飾が本当に素敵です。ここで3回鑑賞したことがありますが、座っているだけで別世界に連れて行ってくれます。

内部はガイドツアーでしか見学できませんが、割と緩やかなガイドツアーで写真を撮ったりする時間も十分にあるのでおすすめです。

サンパウ病院【Hospital de la Santa Creu i  Sant Pau】

この世界遺産もサグラダファミリアの近くなので、合わせて訪れるのもおすすめです。「カタルーニャ音楽堂」を設計したリュイス・ドメネク・イ・モンタネ―ルの作品。

一目見れば「これが、病院だったのか!」と驚くこと間違いなしです。広大な敷地にいくつもの建物があります。建物の外壁にあるモザイク画など、細部まで細かい装飾がきいています。

私がバルセロナに住んでいた頃、クリスマス時期に特別なイルミネーションがありました。音楽に合わせていろんな色や映像が建物に映し出されてとても幻想的でした。

カサ・アマトリェー【Casa Amatller】

ガウディの「カサ・バトリョ」の隣にある三角屋根の建物です。レゴブロックで作ったような外観は、「カサ・バトリョ」と競った感がありすぎ。

ジュセップ・プッジ・カダファルクが設計した、チョコレートメーカーのオーナー、アマトリェー氏の邸宅です。

ジュセップ・プッジ・カダファルクは、アントニ・ガウディとリュイス・ドメネク・イ・モンタネ―ルの3人でモデルニスモ建築家の御三家と言われています。

ガウディもそうですが、何人かの専門の職人さんとコラボしています。モザイクの専門家、鉄細工、ガラス、家具など。ここも内部を見学されたほうが、良さが発見できるかもしれません。不思議と生活感があるように再現されています。

カサ・デ・ラス・プンチャス【Casa de les Punxes】

何度も何度もこの建物の前を通ってきました。外出先から自宅に戻るときいつもちょっとした目印になっていました。

針のように先が尖った塔のような屋根が特徴です。ジュセップ・プッジ・カダファルク作。アニメの舞台になりそうな、目立つけれどエレガントな建築物です。私が在住していた頃は、まだ内部の見学が行われていなかったのですが、今は開催されています。

カサ・リェオ・モレラ【Casa Lleo morera】

リュイス・ドメネク・イ・モンタネ―ルの作品で、モレラさん一家の大邸宅。「パセジ・デ・グラシア通り」の、スペインを代表するブランド「ロエベ」が一階に入っている建物です。

外観は色では目立たないだけにとても上品で、「ロエベ」のイメージに合っていると思います。外観で言うと、私は特にてっぺんの冠が乗っているような部分が好きです。

今は内部の見学を行っていないようですが、私がバルセロナにいた頃に一時開催されていました。この建物の内部はとても丁寧に修復、再現されているので、チャンスがあれば是非訪れてほしいです。

一面にたくさんの動物が描かれたガラスの窓は、華やかで圧巻です。クリスタルだけでなく、木製の家具、彫刻、モザイクタイルなどバルセロナ中の当時の一流の職人仕事が集まっています。

カサ・フステル【Casa Fuster】

「カサ・フステル」もリュイス・ドメネク・イ・モンタネ―ルの建築作品。「パセジ・デ・グラシア通り」にあり、現在は5つ星のホテルになっています。世界遺産に登録されています。

大理石をはじめ、高品質の材質が使用されている建築物で、1910年に完成した際には、バルセロナの街で最も高価格な建物(家)として知られていたそうです。フステル氏が奥様にプレゼントするために建てたらしいです。宿泊できれば素敵ですが、中でお茶をするだけでも、外観を見るだけでも価値があると思います。

ベリャスグアルド塔【Torre Bellesguardo】

「カサ・フィゲラス」とも呼ばれます。こちらは1900年から1909年にかけて工事が行われた、アントニ・ガウディの建築作品です。

比較的最近一般公開され始めた建物。ちょっと街の中心部から離れているので訪れにくいのが欠点ですが、隠れたガウディの名所です。街中のガウディ建築には見られない、広大な庭が印象的。

なんと、今現在も建物の持主さんが暮らしています。中世のカタルーニャ州の王家が生活したお城を、ガウディが彼らしくリフォームしたもの。のんびりピクニックがてら訪れたい施設です。

1日でまわる!バルセロナのガウディ建築

バルセロナの名所といえば、アントニ・ガウディの建築物。モデルニスモ建築という19世紀後半から20世紀初頭に流行した建築様式の、とてもインパクトのある建物です。サグラダファミリア教会のような教会もあれば、現在も人が住んでいる集合住宅もあったり、なんと公園まであります。

バルセロナの街は大きくないので、公共の交通施設を使って、ガウディの主な建築物を1日でまわることは十分可能です。(中をじっくり見学する時間は省きます)この記事では、私がおすすめするルートをご紹介します。ただ、宿泊先の場所によっては最善のルートが異なります。ここで紹介する以外にもガウディが関わった建築物、モニュメントがあるので、それは、また別のページでご紹介しますね。

1.サグラダファミリア

バルセロナと言えば!の名所となったサグラダファミリア教会。最初に訪れたいのはここです。地下鉄の階段を上ると、そこに聳えるサグラダファミリアに感動間違いなしです。私は近くに住んでいたので、何度も見るうちに感動はなくなっていましたが、しばらく日本に帰国したりしてバルセロナに戻ってくると、やっぱり1番印象的な風景だと思います。

1882年から今もまだ建築中。巨大なプロジェクトであることは間違いありません。晩年のガウディはサグラダファミリアの建築工事に没頭し、サグラダファミリアに住んでいたほど。ガウディは路面電車の事故でなくなってしまったし、市民戦争中の火事で設計図の一部が焼けてしまったり、建築資金が集まらなかったり、建築工事は難航した時期がありました。

もうすぐ完成するかも?!と言われていますが、どうでしょう?完成してしまわないほうがロマンがあるかもしれませんね。

2.カサ・ミラ

カサはスペイン語で「家」という意味なので、「カサ・ミラ」は、ミラ邸です。ミラさんというお金持ちがガウディにオファーした邸宅。バルセロナの目抜き通り「パセジ・デ・グラシア」にあります。屋上には、ローマ時代の兵士の兜のような形の煙突や換気口があり、建物の壁全体が波打つ曲線です。集合住宅として、今現在も住んでいる人がいるなんて、驚きですね。

カサ・ミラの建築工事もなかなか大変だったみたいです。ガウディが設計したものが、市の建築物の決まり外れたものだったので、ガウディはしょっちゅう計画を変更していたようです。市民も批判的で、新聞にも皮肉を込めた挿絵が掲載されたりしていたそうです。住居ということではなく、モニュメントと定義することで、なんとか法問題を乗り越えてできた建物だとか。

今も住んでいる人がいるだけに、全部のフロアは見学できません。でも当時の生活が再現されているフロアがあり、20世紀初頭のリアルなブルジョア階級の生活が垣間見られます。

3.カサ・バトリョ

「パセジ・デ・グラシア通り」を「カサ・ミラ」の向かい側に渡って下ること約5分。「アラゴン通り」という比較的大きな通りと交差する、とても目立つところにあるのが「カサ・バトリョ」です。淡い幻想的な色や模様で装飾された、おとぎ話に出てきそうな建物です。夜のライトアップはもっと幻想的。壁に飾られたガラスやセラミックは、リサイクルで集められたものだとか。屋根はドラゴンの背中がモチーフで、窓は骨。

ここの大広間から見る「パセジ・デ・グラシア通り」が好きでした。ここを訪れたバトリョ家に関わる人たちやその後買収した会社の人たちも、同じ景色を見ていたのだなと思うと不思議な気持ちになりました。

青色のタイルのグラデーションがかわいい建物の内部の階段や、動物の骨のような天井など、内部は見どころ満載です。何度も入ったことがあるのですが、時間制限があったりしてあまりゆっくりいられたことがなかったのが残念。時間を忘れて、どこか別の世界に飛んでいけそうなファンタジー一色の建物です。

4.カサ・カルベット

「パセジ・デ・グラシア」をずんずん下っていくと、「グランビア」という大通りと交差します。「グランビア」の1本先の「カスプ通り」を左に曲がり、交差する通りを2本越えた右手に見えます。

内部の見学はできないし、地味です。が、地味に凄い!建物の最上部にちょっと目立つ鐘塔のようなものがあります。鐘塔を含めると市の建築基準の高さを超えていたたため、何度も市から勧告を受けたそうですが、ガウディはかたくなに修正を断ったとか。

5.パラウ・グエル

私なら、「カサ・カルベット」から次の「パラウ・グエル」へは歩いてしまいます。わき目も降らず歩いて20分くらいでしょうか。でも、観光名所の1つでもある「ランブラス通り」を行くので、きっとぶらぶら見学しながらになると思います。「パセジ・デ・グラシア通り」に戻り、下ると「カタルーニャ広場」に着きます。街の中心と言われる、分かりやすい地点です。この広場を越えて更に進むと、「ランブラス通り」。昔は大道芸人で賑わっていたのですが、最近は新しい屋台が増えています。ここを下り、「リセウ劇場」というオペラなどが行われる劇場を越え、「ノウ・デ・ラ・ランブラ」という通りを右に曲がるとすぐ。

「パラウ・グエル」=「グエル邸」は、ガウディのパトロン、グエルさんの邸宅です。旧市街というごちゃごちゃした中にある豪邸という設定が面白いし、屋上から見える生活感ある下町の雰囲気も好きです。カラフルな煙突もかわいい。

6.カサ・ビセンス

「パラウ・グエル」の次は、バルセロナの北部の方へ。「ランブラス通り」を戻り、「リセウ駅」から地下鉄に乗りましょう。乗り換えなしで最寄りの「フォンタナ駅」へ行けます。下りたら坂を上る感覚で駅に面した道を進みます。左手の方の路地に入っていきます。

この建築物はモデルニスモ建築ではないので、ガウディらしさはありませんが、奇抜さは群を抜いているような。ガウディの建築物のなかでは小さいほうです。

私がバルセロナに住み始めた頃は、個人の所有物で、見学はできませんでした。見学ができるようになったときは、とても嬉しかったです。近くに住んでいた時期もあったので、ずっと内部がどんな感じが知りたかったのです。よく外の門から中をじろじろ覗いていました。

内部はガウディの手描きの設計図なども展示されていて、こじんまりとした素敵な雰囲気です。自然いっぱいのお庭に癒されます。

7.グエル公園

「グエル公園」は、地下鉄で行く場合、どっちみち最寄り駅から大分歩くので、私なら「カサ・ビセンス」から歩きます。20分はかかるかと。急な坂道もあるので、歩き慣れていない方にはきついかも。しかも私がおすすめしているこのルートで行かれたら、最後のスポットだしお疲れかもしれません。

「グエル公園」は、主要部分はチケットがないと入れないので、前もって購入しておいたほうがいいかもしれません。外から見てもあまり面白くないと思います。ずっと無料だったのですが、有料になってしまいました。

広大な公園ですが、実はガウディは住宅地にする予定でした。一軒家ばかりの団地みたいなものでしょうか?市場あり、広場あり、学校あり、病院あり、音楽を奏でるサロンあり…。ところが結局家が売れなくて公園になってしまったそうです。今でも少し中心部から離れた場所ではありますが、当時はかなり便利の悪い郊外だったみたいで、だから売れなかったのかもしれません。

カラフルなモザイクタイルが貼られた波打つベンチに囲まれた展望台から、バルセロナの街が見渡せます。大抵スモッグがかかっていて、空と海の境目がはっきりしないのですが、もし訪れたときにくっきり境界線が見られたら…あなたはラッキーです。

思い出がいっぱいのバルセロナ。私の第2の故郷です。この街に出会えてよかった。この街に住めてよかった。この街で出会った全ての人に感謝します。そして、たくさんの日本の方に訪れてほしい街です。